中出六太郎A8 Ano’63.モデル
↑画像:バック板 クラック2カ所を木工ボンドで修正中
↑画像:スクレーパーでバック板のクラック箇所のはみ出し箇所のボンドを剥がす。
↑画像:ギターのバック板クラック箇所のパッチ板を作る。
↑画像:クラック箇所をパッチ板で補強貼り付けしました。
↑画像:更にクラック箇所をサウンドホール内からボンドを注入。
↑画像:スクレーパー後、紙ペーパー#600.#1000番でバック板研磨
更に#1500番で磨き仕上げ
油性クリヤーラッカーを吹き付け仕上げ
↑画像:完成仕上げ
↑画像:パッチ板でクラックの広がりを防いでみました。
↑画像:ペグが破損して使えません!
歯車のネジが1本いつの間にか紛失!
ネジは旧JIS規格ネジでISOネジではピッチが合いません!
ISOピッチタップのサライ直しも考えたが道具も無いし、新品を探す事にしました。
ペグ軸間は35mm標準です。
但し糸巻部の骨棒の径が9Φで現在の標準10Φでは穴に入りません!
アマゾンで探しまくり9Φの糸巻を探し当てました。↓画像
↑画像:中国製のペグと思いますが、意外と調子が良かったです。
↓画像:弦高調整の為ブリッジサドル溝を加工しました。
このギターは不具合箇所が多々あり苦戦しました。
音色は最初に弾いた時は、私の好みの音色で良かったのだが、
クラックがネックでした。
弦高は6弦12Fで5mmで、これは想定外でした。
ネックはストレートでしたので、サドルを低くしてナットも代替品と交換した。
ブリッジとサドルの間が狭くなったので、奥の手でブリッチの頭を切削して
尚且つブリッジのサドル溝を深く削りました。
クラックが大きい為、今回はパッチを数カ所に貼り付けクラック補強しました。
弦高を下げたのとパッチを設置したので、音色は若干劣った気がします。
トップ板はクラック割れも無く、とても綺麗な状態を保っている。
バックのクラックは最悪です。
何とかメンテナンスを完了しました。
中出六太郎のA8は上位クラスのギターです。
話では、このクラスのギターはバック&サイドは
柾目のハカランダを使用していると聞くが、私にはハカランダなのか?
インディアンローズウッドなのか?・・わかりません!
このギターの音色はこれから、もっと楽しんで弾いて行きたいと思います。
中出六太郎は今までにA3モデル、A50モデル、と弾いてきたが
音色は坂蔵のギターより六太郎の方が私は好んでいます。
今回のA8モデルは手直しが多く、果たして満足できる音色か?・・・
弾き易さはどうか?・・これからです。
お手々の調子が悪いから、今は弾き易さは判断できません。。。